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Dr.タコの外来小咄 (279号)

最近はよそから移住してきたという若い家族によく出会います。外部の目線でアクティブに活動される方も増えて、地元民も刺激を受けているようです。田舎の田園風景も某国からみると桃源郷のようだそうで、都会の喧噪に疲れた皆さん、里山の中で羽根を休めるのも新鮮で良いですよ、きっと。

 

金の切れ目が病院の切れ目?

「いつものお薬全部と、シップ、うがい薬と、あと風邪薬も下さいな」
以前は、こう言って紙袋ひとつ分くらいのお薬をもらっていく人がいましたが、いまは・・
「今日はこれとこの薬だけ、一週間ぶんでいいです」
わたしは当たり前と思ってましたが、必要な薬もひかえる人がいるのも確かです
研修先の関東の病院では毎回多くもらった湿布と風邪薬を外で売りさばいていた強者もいましたね

世の中うまくいかぬもの

かつてうちに入院があったときの実例
「冬の間ひとりでは心配なので、入院させて下さい」
というAさん。雪国では割に多い理由です。
施設に入れるのはイヤなので、春になったら一緒に住むと息子はいい、それまで何とか置いてほしいと・・・
かたや家族と同居してるがうまくいかないというBさん
入院中は平然として調子が良いが、家に帰るととたんに具合が悪くなって逆戻り
かけこみ寺ならぬ「かけこみ病院」でしたね

屁理屈!?

「タバコはくわえるけど、煙は口の中までしか入れとらん!」
(じゃあ吸わなくてもよさそうなものだけど)
「酒はやらん!焼酎をお湯でい~っぱいにうすめて飲んどる」
(全部飲んだら同じなんだけどな~)
「塩分控えて、みそ汁も思いっきり甘くしてのんでます」
(まずそ~)
「若い頃は低血圧だったんだから、こんな高いのウソです」
(40年も前だと時効ですけど・・)
世の中いろんな理屈があるものです

座ったままで

坐薬を「すわったままで」飲むお薬だと勘違いして、口から飲んでえらいことになったおじいさんがいたというのは有名なお話
ある時トイレでナースコールがなってかけつけてみると
おじいさんが「なんとかしてくれっ」
なんとウォシュレットを知らずに押して止め方がわからず、立つに立てなくて、オロオロしていたそうです
いまどきの若い人には想像もできないと思いますが

転載:月刊東洋療法 279号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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