トップ > お知らせ一覧 > Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし)286号

Dr.タコの外来小咄 (286号)

年が明けてはや一ヶ月。月日の過ぎるのが、どんどん早くなっているように感じるのは、やはり年のせいなんですかね。予定表は、空白があるとテトリスみたいに新しいスケジュールで埋まっていきます。それを「こなす」ことなく毎日初心のままで前進(禅心)していきたいタコ(多幸)です。

 

お・ま・じ・な・い

「明日から3日間旅行に行くんですよ」
「へえ、良かったですね」
「それで旅行中にめまいが起きたら大変だから、めまいの注射お願いします」
「そうですか、いいですよ(発作を軽くする注射だし、今打ったからって予防する効果はないんだけどなあ・・)」
「ああ、良かった、これで安心だわ」
プラセボー(偽薬効果)があるくらいだから、安心できるおまじないの意味はありますかね

ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ

カゼ気味といってきた4歳の男の子
「この子蚊に刺されたところを掻いたもので、とびひになっちゃったんですよ。それでいま皮膚科にも通ってます」
「そうか、たいへんだったね」
「ハイ、かいちゃいけないのに、かいてしまってゴメンナサイ、スイマセンデシタ」
「おやおや、せんせいにあやまらなくてもいいんだよ、ボク。あやまるんだったらじぶんのからだにあやまろうね、かいてゴメンネって」
「・・・・?」
「掻いちゃだめでしょ!」としかられてる姿が目に見えるよう

けつえきがた

「うちの子血液型を調べたことがないんですけど大丈夫でしょうか」
(かつては誕生時に必ず調べたものですが、いろんな事情からか血液型は調べなくなりました)
「ええ大丈夫ですよ。血液型が問題になる場面といえば、手術とか輸血の時ですけど、その必要がある場合には必ず調べて、合うかどうか確認してからやりますからね。小さな子どもにわざわざ針を刺すのはかわいそうだし、自費ですからね」
「でも、やっぱり調べてください」
「そうですか、わかりました」
確かに占いや相性を調べるときには必要かもしれませんけど

いのちの保証

「あちこち具合が悪くてせんせい、大丈夫でしょうか?」
「そうですねえ、いろいろ調べても異常ないし、かぜみたいなもんじゃあ・・」
「肺炎になったりしないでしょうか?今晩ぐあい悪くなったらどうしましょう」
「なったら仕方ないからそのとき考えればいいし、いくら考えても心配が増えるだけで、病気が良くなったりしませんよ」
「ホントに大丈夫かなあ」
「いくら医者でも、いのちの保証はできません!」
「必ずみんな死ぬのだけはわかってますけどね」と言いたくなるあまのじゃくな医者なのです

転載:月刊東洋療法 286号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

PAGETOP