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Dr.タコの外来小咄 (290号)

息子が大学に入って初めてGWで帰省。私は自分が親父に言われたセリフがつい出ます「ちゃんとご飯食べてるか?」さだまさしの案山子の歌詞が身にしみます「元気でいるか、街には慣れたか、友達できたか、さみしかないか、お金はあるか、今度いつ帰る?」親心は誰しも同じと言うことで。

 

高血圧はスピード違反?

「今日も高いですね、180の90もありますよ、ほかで測ってますか?」
「ええ、スーパーとか」
「そのときはどれくらいですか」
「やっぱりこれくらいありますね」
「それじゃあマズイですねえ」
「でもね、わたしゃトシだし、それに高めでも安定してるから良いんじゃないかと思ってるけど」
「あの車はスピード違反だけど安定してるからいい、っていいますか?トラックもスポーツカーも、若者もお年寄りも、制限速度は一緒でしょう!(ま、年齢で降圧の目標は少し違いますけどね)」

どっちでも大丈夫

「最近血圧が低いんだけど、大丈夫かな」
「どれくらいですか?血圧手帳つけてますね。えーと120から130ですね。今までに比べれば下がってますけど、ちょうどいいですよ」
「そうかね、だいじょうぶかね」
これまで「どうせオレの血圧はさがんねんだ、いいんだ、もうこれで」といっていました
「ほら、今測ったら160の90ありますよ。だいじょうぶ、高いから(笑)」

大リーグボール3号

「きみんところは、患者さんに怒るから怖いって言うもっぱらの評判だぜ」
「そうか、それは残念だなあ、反省しないとね。確かにここに来た最初の頃は若気の至りで、あれこれやかましくいって、何とかコントロールしようとしたけど、最近は、ゆっくり見守れるようになってきたような気がするよ」
「そうかね」
「たとえて言うと、『巨人の星』の大リーグボール1号2号をへて今は3号の感じかな」
「なんじゃそりゃ」
わかるヒトにはわかると思いますけど・・わかんないかな、まいっか

「なるべく」はなるべく使わずに

「今回は血糖があがっていますね」
「んだすか、ずいぶんと気をつけているんだけどねえ」
「まあ、暑くなるとついジュースなんかを飲みがちだったりしてね」
「いやあ、わたしはなるべくコーヒーとか缶ジュースは飲まないようにはしてるんだけど」
「文句つける訳じゃないですけど(つけてるけど)、『なるべく』ということは、けっこう普段は好きで飲んでるという意味にもとれるんですよね」
「まあ、んだがもしれねえすな」
本当に飲まない人は、思いつきもしないでしょうからね

転載:月刊東洋療法 290号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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