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Dr.タコの外来小咄 (291号)

この時期は気温の乱高下がすごいです。朝10度だったのがお昼には30度近くなったり。かと思うとお昼でも14度。診察室は肌を出しますからヒーターを入れることも。お年寄りは寒がりの方が多く、冬支度で来られます。肌にたどり着くと汗びっしょり!簡単に衣替えというわけにはいきませんね!

 

クスリは申し訳ない?

「ちょっとカゼ気味で、のどが痛いので市販薬を飲んでいました」
「そうですか、じゃあ、いつもの薬の他に風邪薬も出しておきましょうか?」
「いいですか、熱もないのに、これぐらいの症状でクスリだしてもらえるか、なんだか申し訳なくて・・」
「申し訳ない?!」
(誰に申し訳ないんだろう?ボクにかな?厚労省かな?あるいは納税者にかな?んなわけないよな・・)
「どうしましたか?またこばなしのネタでも考えてるんですか?」
「え”っ!」

経鼻内視鏡

「胃カメラをしてもらいたいんですけど」
「はい、いいですよ」
「それで、なんか鼻から入れるのが楽だって聞いたんですが、やってますか?」
「いえ、うちはやってないですね。でものどからでもそんなにつらくはないですよ」
「そうですか、どうしようかな」
(あれも一本いくらするかごぞんじないでしょうけどねえ・・)
「はいっ?」
(友人の医師は「経鼻は下手な医者がやるんで、オレはラクにできるって腕に自信があるから、普通の内視鏡でもぜんぜん平気だよ」っていってたけどなあ)
「じゃあ、せっかくだからやってください!」
「はい、喜んで!!」
ちなみに経鼻が向いている職業は?警備員(けいび良いん)

新型インフルエンザの恐怖

「あのう、今日はおくすりを3ヶ月分もらうことはできませんか?」
「そんなにですか、かまいませんけど、どこかに出かけるんですか?」
「ええ、娘のところにしばらく帰ることにしたんですが、娘が『新型インフルエンザが流行したらしばらく家から出られなくなるから』ってクスリを多めにもらってくるようにっていうんです」
「!!!でも、もし・・まあ、どんな『もしも』も、同じですね」
じゃあ病院に近づかないのが一番ですから、すぐに帰ってね

「社会の窓」

「最近、こばなしのネタが、外来を離れてるんじゃないのかい?」
「そんなことないよ。往診の行き帰りも外来だし、がいらいには農家の人、サラリーマン、先生や弁護士さんも、いろんな人が来る。いわば、社会をのぞく窓みたいなもんだからね」
「そうか、ネタがなくなってきたのかと思ったよ」(ドキッ)
「それで、君の‘社会の窓’も全開というわけだね」
「えっ、ホントだ、こりゃ失礼」
でもなんで「社会の窓」なんでしょうね(昔そういう番組があったそうで)

転載:月刊東洋療法 291号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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