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Dr.タコの外来小咄 (300号)

改元も話題ですが、長い連休も大問題です。患者さんが薬切れたり、具合悪くなったりを考えると、間で診察したいところですが、医院としてはスタッフも休ませてあげたい。親としては旅行計画立てるのは大変ですが、タコは既に救急当番が2回も当たっているので、もう諦めているのでした、ぶつぶつ。

 

愛犬とお散歩

「薬を変えてみましたが血糖値はむしろ上がってますね」
「あちゃ~」
「薬は最大限なので、これ以上はもうインスリンの注射をしないとですよ」
「こないだ転んで肩を痛めてから、ほとんど出歩かないし運動も出来ないので」
「散歩じゃなくても、下半身のスクワットとかも出来ますけどね」
「そうですよね、ごめんなさい」
「僕に謝ってもしょうがないですよ、自分の体に謝らないと」
「はあ?」
「身体は散歩したくてうずうずしている犬みたいなものです。運動したがっているのに、頭でっかちの心が、面倒くさい、しんどいって」
糖尿病は「筋肉病」であり「マインド(自我)病」かも

楽しいの閾値

「うちの子が御多分にもれずゲームばっかやっててね」
「うちもそうさ」
「全部が悪いとは言わないけど、かわいそうだと思うことがあるよ」
「可哀想?」
「うん、子供会のイベントを企画しても、『ゲーム無しじゃつまんない』になる。刺激の強い状態に慣れて、平凡で素朴な遊びの楽しみを感じなくなってるんじゃないかな」
「そうだね、『退屈だ』というのはその企画じゃなく『退屈な人間だ』がぼくの持論なんだけど」
「いわゆる町おこしのイベントでもあるんだけど、都会生活で上げられた『楽しいの閾値』に引っかかるような企画をしないとつまらないと言われてしまう」
閾値が低いのは東北人が誇るいい人間性だと思います

悪友?

「年のせいだが、最近よぐ眠れねぐなってすな」
「まず何時に床にはいりますか?」
「7時だすな、だばってしばらぐねむれねえもん」
「(そりゃそうでしょう)何時に起きますか?」
「5時だす、そのまえから目さましてるんだす」
「(10時間は床にいることになりますけど)」
「したら、友達が『オレだば病院で良い薬もらってるがら朝までぐっすり寝でる、あんたももらえばいいんでねえがって』いうんだ」
(昼寝して文句言われるわけでもないでしょうけど)
「そうですか、よーく眠れる薬を出しましょうか?」
「これ吸ったらスカッとするし、格好いいぜ」って昔煙草すすめた友のようです

「今」に生きたくない?

「いまどきはみんな歩きながらスマホいじってるよな」
「それどころか自転車のりながら、はては車を運転しながらスマホ見てる人もいるね」
「ホントなに考えてるんだか危なくてしょうがない」
「‘今’にいたくないんだろう」
「なにっ?」
「メールもゲームも今こことはちがうどこかの世界。ニュースすら読んでる時点ですでに過去のことばかりじゃないか。今目の前のことより大事だというわけさ」
「いわれればそうだけど、なんで逃げたくなるんだろう」
「テレビやパソコン見てるときの自分をよく観察してみると、記憶、考え、みんな過去を引きずっているものばかりで武装している」
「おい、オチがないぞ」
「今にはオチがつかない、だから落ち着かないんだ」

転載:月刊東洋療法 300号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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