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Dr.タコの外来小咄 (305号)

最近では安全といわれる日本国内でもテロに警戒が必要です。例えば発電所、化学工場、電車、地下鉄、政府機関や多くの人が集まる施設など。そう考えてみるとタコの田舎にはほとんどそういったものは見あたりません(笑)。天災はあり得ますが、皆様も安心安全を求めて田舎に行くのもお勧めの時代かも!

 

ハイハイからハイカイまで

「マゴはカワイイのう、ホントに邪気がないのう」
「おばあちゃんも赤ちゃんの頃はああやってオムツしておんぶしてもらって」
「そうじゃったろうね」
「(いまはまたオムツされてますけど)よくヒトは四つ足から二足で立ち、そのうち3足(一本は杖)になり、また四つんばいに戻る、っていいますもんね」
「はっきりいう先生じゃのう」
「無邪気から邪気が出てきてまた恍惚に戻る、ハイハイしてたのが徘徊するようになって」
「俳句を詠むということじゃろな」「ははは」
自分は今折り返し地点?なので、ここがてっぺんなのか?!(あくまでフィクションの会話です、すいません)

いかのおすし

「子どもの防犯標語で‘いかのおすし’って知ってるかい」
「うん、知らない人についていかない、他人の車にのらない、おおごえを出す、すぐ逃げる、何かあったらすぐしらせる」
「緊急時にいかのおすしって悠長だなと思うけどね」
「まあね、ヤリイカなのか、ホタルイカもあるしな」
「アホか」
「よほど‘知らない大人は人さらいと思え’のほうがわかりやすいね」
標語もあんまりだじゃれが多すぎて覚えられません

五回の誤解

「おまえそれじゃ話が違うじゃないか、そんなやつだとは思わなかったよ、がっかりだ」
「まあまあ、何か誤解があるようだな」
「誤解なんかないよ」
「五回ぐらいあるさ」「?」
「君は君が持つ僕のイメージと話をする、僕は僕がイメージする君に、君が僕だと思ってるイメージを念頭に置きながら返答する。僕と僕のイメージ、君と君のイメージ、少なくともここには4人いてやりとりしてるかもしれない」
「????なんだそれ」
勘違いとすれ違いと思い違いのなかにあるわけさ

いまがゴール

「今でしょ、がはやったけど、結局何が言いたいんだかよくわかんないんだ」
「学生に(勉強するのは)先延ばしにしないで今でしょ、が当初の意味じゃないか」
「今の瞬間に集中ってやってたら疲れたよ」
「この一瞬といっても、瞬間にはきりがないわけで、僕らはつい、今を目的への手段にしてないかってことだとも思う。高校3年は大学の受験勉強、大学4年は就活、部活も大会の準備ってなぐあいに」
「そうだな」
「じつは、今がゴールなのにさ」
「今がゴールなわけないだろう」
「ほらね、昨日まで思っていた“希望に満ちた明日”は今日だろ、いまがゴールでしょ」
今が目的地だったことに気がつくのが「今でしょ」かも

転載:月刊東洋療法 305号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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