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Dr.タコの外来小咄 (306号)

タコのまちも、空き家の取り壊しや区画整理で更地が目立つのですが、最近老人ホーム以外に新築の家が建つようになっています。人口は減少しても世帯数はあまり変わらないようで、若い家族が移住しているのかなと期待しています。若者や子ども達が住みやすい町、目線を変える必要がありそうです。

 

ナルコプシー?

「前回の糖尿の検査ですが、高いままでした」
「そうですか、あのうこれってどういう意味ですか?」とメモを見せる、そこには「ナルコプシー」とあり
「なんですかこれ?」
「いえ、こないだテレビでやってたんですよ、急に寝てしまう病気らしくて」
「正確にはナルコレプシー(居眠り病)です」
「そうでしたか、うちのおじいさん、話していても急に目の前で寝ちゃうんですよ、もしかこれじゃないかと思って」
「お年寄りだとビミョーですね、普通にあり得るし」
そんな珍しい病気で悩むより、ご自分の糖尿病としっかり向き合ってね

推定有罪

「君が今くわえてる電子タバコだけど」
「うん」
「アメリカでは販売を禁止するっていうじゃないか」
「そうなんだ、原因不明の死亡が相次いでるらしくて」
「日本じゃすごく売れてるようだけどね」
「いまはみんなこれだね、でも大丈夫かなあ」
「もともと普通のタバコよりも癌の発生が少ないというデータもないのに、いかにも体に害が少ないような印象で販売してるじゃないか。こういった場合、医学的にはもちろん
「推定無罪(何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定)」ならぬ
「推定有罪(何人も無罪と宣告されるまでは有罪と推定)」でしょう!

夫の低血糖より、自分の高血糖を

「こないだの結果ですが、さらに血糖あがってますね、もうインスリンしかないかなあ」
「ダンナの結果はどうでした?」じつは夫婦で糖尿病です
「旦那さんは優秀ですよ」
「そうですか、あの人毎朝ジョギングしてるんだけど、食事前で低血糖にならないか大丈夫かなあ?」
「低血糖を起こす薬も飲んでないから大丈夫です、それより自分の心配してくださいね。そんなに心配なら、旦那さんと一緒にジョギングしたら良いでしょうに」
「あの人はさあ、はまるタイプだからいまダイエットに夢中なんですよ」
「あのですね、あなたも旦那さんと一緒にすれば良いんじゃないですか」
愛でも嫉妬でも良いです、動機づけにしてもらえればね!

道徳を、どう説く?

「ひどく凄惨な事件が後を絶たないね」
「悲しいかな、そうだね」
「子どもを刃物で襲うとか、年寄りをいたぶるとか、我が子を放置して・・」
「僕らの世代は、普通に学校で道徳の時間があったよな」
「一時、道徳を教えない時期があったね、それだけが原因じゃないとは思うけど」
「外国人が日本に来て驚いてリピーターになる理由の一つが治安とマナーの良さだそうだね」
「災害の後でも列を守って譲り合う礼儀正しさとか」
「地球上で生き残るために求められているもの、それは道徳かもしれない」
日本が世界に分かち合えるもの、それは真心、良心、道徳ですきっと

転載:月刊東洋療法 306号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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