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Dr.タコの外来小咄 (311号)

つくづく思うのは、心臓の筋肉も再生しようかという現代医学、弾道ミサイルを迎撃できる防衛システム、そういったもので守られているかに見える私達の身体も、ウイルスの前にはいたって古風で「うがいと手洗いを」を繰り返しているのですから。五輪を前にして日本は大きな試練を迎えているようです。

 

当分(糖分)できない糖質制限

「最近血圧下がりましたね、体重も減ってるし、何かされたんですか?」
「食事を見直して、蛋白質をとるようにして」
「ははーん、今はやりの糖質制限ですな」
「先生はどう思います?」
「私も数冊読んでみて、それなりに説得力があるのでやってみました」
「あらそうでしたか」
「まだ諸説ありますし、無理のない範囲でやってくださいね。ただしいわゆる主食、お米、麺、パンなどはあまり食べられなくなります」
「そうなんですよ」
「私は痩せたけど途中で挫折しました」
「あら、どうして?」
(そりゃあ近所の中華料理屋でよく頼むのがラーメンチャーハンセットですから!オフレコ)

ドクトル・タコ航海記(後悔記?)

医者になって○○年、さまざまな経験をしてきました。
新人の頃、遅くまで仲間と飲み歩いていて、翌日の外来、血圧を測りながら、なんと眠りかけしてしまった同僚がいたそうで。
患者さんは、よほどお忙しいのだろうと、気を遣ってそのままだまって診察室をあとにして、しばらくは居眠り外来が z z z。
えっ、もちろん私じゃないですよっ、失礼な・・・

ドクトル・タコが黙っていない!?

「また咳と痰が出るんですよ、せんせい」
「ずいぶん長いですね、かれこれ一ヶ月くらい風邪だっていらしてますけど」
「でも、私は風邪にかかったことないんです」
「おことばを返すようですが、カルテをみると、ここ数年で30回以上は風邪といっていらしてますけど」
「でもこんなのは、わたし初めてなんです!」
「確かに今時は新型肺炎も流行ってますから、一概に大丈夫とも言えませんね、よく調べてみましょう」
今でも「風邪は万病の元」ですからね

ドクトル・タコ医局記

今は支配力を失った医局ですが、先輩が海外留学中に後任を指示されとある病院に赴任。任期を終えて帰国した先輩、えらく痩せてます。
「大丈夫でしたか?」
「うん、オレなりにダイエットしたんだ」
「そうでしたか」
まもなく、全身がマヒして救急搬送され入院、「甲状腺機能亢進症」と診断されました。放置すると激ヤセする病気なのです。
医者も自分のことはよくわからないようで、治療して元の体型に戻ったのは残念!

転載:月刊東洋療法 311号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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