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Dr.タコの外来小咄 (314号)

病院でうつされるのがイヤだったり、来院を手控えるよう指示されたりで、外来患者さんは減少していますね。スタッフの疲弊による医療崩壊の他に、副作用とも言うべき収入減での別の医療崩壊も指摘されています。開業できてるだけ良いと感謝しますが、「別の取り組み」を模索し始めたタコなのでした。

 

自粛太り?

「何だか体重が増えてますね」
「そうなんですよ、ほらいま自粛・自粛じゃないですか、外に出られないから、運動不足でふとっちゃうんです」
「お言葉を返すようですが、誰もいない外の道を一人で歩いても文句は言われないし、家の中でも腹筋・腕立て・スクワットにストレッチなんかはできるでしょう」
「何だかそういう気分になれなくてね」
まあ運動しない恰好の言い訳が出来たようなもんです

一意専心

「やばいですせんせい、毎晩8時過ぎまでやってますが終わりません、眠れません」
「大丈夫か?まず休んだ方が良いな、重症だ」
「はい、しかしそうもいかなくて」
「いっぱい仕事を抱えてるのは分かるよ、でもいまここで取り組める仕事は、いつも一つじゃないのか」
「はいっ?」
「実際、今やれるのはこの原稿の校正作業だ」
「そうです」
「集中してこれをやる、それ以外にできることはじつは、ない。浮気・よそ見に妄想、余計なエネルギーを拡散しないでこれだけをやる、すると終わる、で次の仕事をやる」
これが全てで他の場所も時間もないんじゃないのかな?

インバウンド外来?

この地方でも就労の外国人が増えました
外来に来るガイジンさんも増えています
「お腹が痛いらしいんです」と職場のスタッフ、でも通訳はできません
「ここ押して痛いですか?」
「・・」顔をしかめる表情で確認します
「便は出てますか?」「??」
「ウンチでてる?」ジェスチャーゲームのよう
中国人ならではとメモに漢字を書いて伝えます
「尿・血・結石・可能性・便秘?」などなど
うなずく素振り?まっこれが限界かな~
さっそく100言語の通訳ツールを購入しました!

医者の末路

「医者には定年がないらしいじゃないか」
「医師免許を持っていれば、日野原先生みたく90代でも現役だ」
「おまえはどうするんだ?」
「ルーシーと同じく、よろず相談所でもやるかな」
「ルーシー?」
「ほら、スヌーピーで“精神分析相談1件5セント”って屋台あっただろ」
「ハイハイ確かに」
「それさ『ボクうつ病みたいなんだけど』『そうですか、まあ気にしないことね、ハイ5セントいただきます』みたいな、タコのよろずやまい相談所500円ってどうだい?」
「いかないね、ゼッタイ」「じゃあ50円!」
「そういう問題じゃない!」ホントどうしましょう・

転載:月刊東洋療法 314号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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