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Dr.タコの外来小咄 (315号)

人体にはもともと無数のバクテリアが常在していて、腸内の善玉菌のように生存に不可欠な存在も居ます。全て異物(どこまで自分なのでしょう)と排除していたら、本体の生存すら危うくなります。ウィズコロナと言われていますが、人種しかり、違いでなく「同じこと」に注目すべきなのかもしれません。

 

糖尿アラート

「今回はグリコヘモグロビンが上がりましたよ」
「そのグリコなんとかっていうのはなんですか?」
「糖尿病の偏差値みたいなもので、ここ1-2ヶ月の血糖値の平均を反映します。これが7を超えてきたので、そろそろ薬を飲まないとという状態、いってみれば‘糖尿アラートを発出’というところでしょうか」
「はあ」
「さらに数字が上がったり、蛋白尿、手足のしびれや視力低下とか合併症状が出てきたら、まさに‘緊急事態宣言’が必要になるかもしれません」
「うわっ怖、ところでアラートって何ですか?」
カタカナばかりでお年寄りにはわかりにくいですよね

誰にダメだし!?

「盆踊り大会、中止になってしまいましたね」
「そうですね、何人かからやらないんですかって聞かれました」ご近所の酒屋さんです
「一人だけ‘中止するなら張り紙の一枚でも張ればいいのに、まったく’って言われてネ」
「はは~ん、いつものあの人でしょう?」
「そうなんです(苦笑)」
「文句言う人はなんにでも同じですね、子供のラジオ体操にもダメ出しする」
病気になっても言いそう「こんな病気になるなら早めに教えておいてよ」って

地球救済ウイルス?

「地球の立場から見るとだね、人類の経済活動が休止して何が起こったか、スモッグが減って空気がきれいになり星空が見えて、ガンジス川の水すらきれいになった」
「環境保護の会合やデモなんかより強力だ」
「今までいかに、ホントはいらない、無駄な事にエネルギーを割いてきたかに気づいたんじゃないのか」
「生きていくのに必要な経済活動だってあるけどね」
「より早く、より多く大きく、はもういらないかも」
この地球を維持するための試練なのかもしれません

聖おじいさん

「おかわりないですか?」
「・・・」
「この方、最近、妄想癖がでるようになって」
「もうそうですか?」
「はい、おまえらはまぼろしじゃ、とか」
「あなたのお名前はなんですか?」
「もともと名前なぞないのじゃ」
「ほらね!」
「案外と、本当のことをおっしゃっているのかも」
「はいっ?」
「こんな格好でこんな場所に(失礼)いると、わかりづらいですけど」
幼子とご老人(=老子)が本当のことを言う!?

転載:月刊東洋療法 315号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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