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Dr.タコの外来小咄 (318号)

海の向こうでは大統領を決めるのに長い時間かけているのに、わが国ではこうして変わるなんてびっくりします。インフルエンザのワクチンが始まりますが、新型インフルの時のワクチン騒動の悪夢を思い出します。わが町も全市民にこれまで以上の助成をすると決め、かつて無い混乱は想像に難くないです。

 

◎ ふたつのコロナ

「なんだかダルくて、ふらふらするす」
という真っ黒に日焼けした男性
「微熱がありますね、風邪症状はないですか?」
「う~ん、ないとおもうなあ」
「この暑いさなかになにかしてました?」
「そうだな、いま家の解体やっててさ、手伝いいなくて一人で3日目かな」
「えっ!この炎天下にですか、ちゃんと熱中症対策してましたか?」
「まあ水は飲むようにしてたけど」
「皮膚はカサカサ、ベロも乾いてるし、どう見ても熱中症ですね」
この夏は新型コロナと太陽光線(太陽コロナ)に要警戒

◎ 上には上が

「今日は血圧手帳どうしましたか?」
「それがね、うちに年いったばあさんがいるんだけど、自分の手帳と間違えて持って行ったらしいんですよ」
というのは80過ぎのおばあさん!
「あなたに年寄り呼ばわりされるおばあちゃんがいるなんてすごいですね」
「ははは、まあね、わたしもおばあさんだけど。こないだなんか、私の通帳をどっかにしまい込んでしまうし、ボケで困ったもんだ」
「あなたはそのおばあちゃんより若いと言うんだったら、頭を使ってうまく隠しておけばいいわけでしょう?」
「老老社会」大変なことになりそうです

◎ 危険運転致死

「脳卒中や心筋梗塞とか、いわゆる生活習慣病は、危険因子が多いほどおきやすくなるんですよ」
「危険因子というと?」
「高血圧、糖尿病、脂質異常症のほかに、喫煙、肥満、運動不足、あとは家族に同じような病気の人がいるとかですね」
「うわっ、私なんか全部揃ってる」
「すごく危険な状態ですよ、たとえば、夜、雨の中、ライトが切れた車に乗って、しかも猛スピードで飲酒運転してるようなもんです」
「・・・絶対に事故起こしそうです」
「そうです、だったらどうします」
「えーと、ライト直してゆっくり走ります、あっでも飲酒運転だ」
「家族歴は変えられませんが、高血圧や糖尿病、高コレステロール血症、これは薬で改善できます、あとはご自分の努力次第でリスクは減らせますよ」
「ちなみに先生なんかはどうなんですか?すごい安全運転なんでしょうね、きっと」
「そんなことないですよ、ただしとっくに免許を返納しましたけど」「???」

転載:月刊東洋療法 318号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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