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Dr.タコの外来小咄 (319号)

どの国でトップが変わっても、批判し攻撃する構造は変わらず維持され、いつか見たような光景が又繰り返されているというデジャブ感。個人の力というより、全体の流れの中にあるのかな、と感じているタコです。「川の流れに身を任せ~♪」て行こうと思ったタコでした。タコだから、海の流れか・・・。

 

熱中症になる人、ならぬ人

真夏日が長く続き、田舎でも熱帯夜がありました
「おばあちゃんクーラーの風が嫌だってつけないんですけど、最近なんだか御飯食べられなくなってきて」
→ 脱水と腎不全で1週間点滴することに
「草刈りしてたらさ、なんだかふらふらしてさ」
「ちゃんと対策してましたか?」
「まあ水は2杯くらい飲んだかな・・ダメかね?」
→ やはり脱水で点滴
「クーラーつけてね」
「うちは涼しいからいらないのよ」
「そんな」「ホントですってば」
→ 風の谷に住んでいるらしく無事でした、ふ~

すべては‘あい’?

「きのうねむろうどしたっぎゃ、むねがあいなって」
「あいなって?」
「んだす、なんだが、熱っぽくなって、あいだったんだすよ、だがら、今日はみでもらわねばどおもって」
「で、どんな感じなんだろ」
「あいだすよ、せんせい」
「苦しいとかしんどいとか」
「ん~あいだすな」
「押し問答してもしょうがないから、心電図とりますか・・で異常ないけどどうしたもんかね」
「あいしかだね(あら仕方ないこと)」
「じゃあ、アイ~な薬だしておぐがら様子みてね」

まずは隗より始めよ

町内会の会合で「お姉様」の発言
「今時の若い人は、道ですれちがっても全然挨拶しないんですよ、知らんぷり。もっと交流する機会を増やさないといけないと思うんですけど」
「そうですよね、ちなみにあなたは、その人には挨拶するんでしょうけどね」
「いえまさか、どうしてわたしから挨拶しなくちゃいけないんですか!向こうがするべきでしょう」
「とすると、若い人は『いまどきのお年寄りは道ですれ違っても挨拶してくれない』と思っているかもしれませんね」
「・・・」
世界を作っているのはその人の思い、ということか

あ・の・世

「おばあちゃん、また連れてきました」
「はい、元気そうですね、どうですか?」
「それがねえ、まあ、なんというかそのお」
「朝から、わしゃ今日往くんだべ、そういう気がする、なんていい出して」
これまでもそう言われて、うちに来て検査したり、救急搬送したりを繰り返しています
「ど・こ・に・行くんですか?行くあてでもあるんですか?誰もわかりませんから大丈夫ですよ」
具合悪いと言わないととりあってもらえないのかもね

転載:月刊東洋療法 319号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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