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Dr.タコの外来小咄 (322号)

非常事態宣言が繰り出されるなか、お昼を食べていると、お店のマスターに新型コロナのワクチンのことやら聞かれます。「比べるのも何だけど震災の時より先が見えないぶんつらいですね」と。あちこちでテイクアウトしたり「ぼっちランチ」でお店を回るくらいしかできないのが不甲斐ないタコなのでした。

 

ヒント下さい!

「左足がむくんで、お腹が痛いんです」と初診の女性
「他の病院にはかかっていますか?」
「めまいで○○耳鼻科で薬もらってます」
「左足ひきずってますけど痛いんですか」
「痛くはないけど□□整形外科に通ってます」
「お通じはどうですか?」
「前に便秘で救急外来に行ったことがあるんです、浣腸して帰されましたけど」
「血圧が200もありますよ、測ってますか」
「母があたってる(脳卒中)ので娘が血圧計くれたんだけど、測っていません」
「(おじいさん)最近あんまり食べないし、寝てばっかなんですよ」
早く正解にたどり着くためにも、ヒントはどしどし出して下さいね

インフル予防接種あるある

「こないだインフルの予防接種に来たんだぜ」
「うちにか?」
「けどおまえシラーとしてシカトしただろ!」
「うん、気が付かなかったな、スマンすまん」
「そりゃーよそよそしすぎってもんじゃないか」
「言い訳だけど、この時期、毎日毎日、沢山の人にひたすら打ってるわけで、もう腕しか見てないかも」
「そうなのか、まっ他の人が同じこと言ってたから忠告だ」
ありがとう、これからは「しかと」確認するようにするよ

インフル予防注射あるある その2

「わたし去年先生のところで予防注射したんですけど、全然痛くなくて」
「そうでしたか、良かった」
「今年は職場でスタッフが全員一度に受けたら、もの凄く痛かったんですよ。先生上手なんですね」
「違いがあるとすれば、うちは一番細い針で、出来るだけゆっくり打つようにしています」
「なるほど、工夫してるんですね」
「沢山の人に短い時間で打ったり、暴れる子どもさんを抑えて打ったりすると、急ぐから痛いのかもしれませんね」
でも「大丈夫、せんせい上手だから痛くないわよ」とお母さんにプレッシャーかけられたり「今年は去年より痛かったわ」なんて言われると凹みます

乙女心!?

とある年の私の誕生日、皆で外食することになり、部活の娘を迎えに行くと駐車場は車でいっぱい
「じゃあ、僕が見てくるよ」といって出口に向かうと娘が友達と立って待っています
「終わったんだね、待った?」
「・・・」しばらくシカトして無言
あれっ似た別の子かな、と思うと、びっくりした顔で気づいてついてきました
車に乗ると、かみさんがひと言
「お父さんが迎えに顔出すなんて、女子にはありえないことだよ!」
「えっ、なんで?」
「友達にお父さんは見られたくないんだから」
(嬉しそうな顔でハグなんていうのは外国映画のお話か)
誕生日プレゼントとして最高のジャブを喰らいました

転載:月刊東洋療法 322号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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