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Dr.タコの外来小咄 (323号)

タコの町でも新型コロナの予防接種に向けて、準備が進んでいるようですが、まさに前代未聞の国家プロジェクト、暗中模索の手探り状態のようです。想定される(したくないですが)問題をシミュレーションしてみました、でも担当者はまさに一丸となって懸命に取り組んでますから、大丈夫でしょう!?

 

基礎疾患どうやって決める

接種の優先順位の一つが基礎疾患の有無、感染した場合の重症化率が高いと言われています
例えば、糖尿病、高血圧、心臓病、免疫不全などなど、ただどうやって認定するかは難しい
「基礎疾患で優先ということですね」
「ええ、そうです」
「なにか持病や治療中の病気があるんですか?」
「いえ、でも見たとおり太ってますし、メタボだって言われています」
「・・・ただ、太っているだけでは」
「えっ、肥満者は重症化リスクが高いって聞きましたけど、だめですか」
現時点でBMI30以上で線を引くようですね

コールセンターパニック?

接種予約のためコールセンターが設置されました
「私は対象ですか?いつから打てるんでしょうか?」
「案内来たんだすばって、なくしてしまったんだす」
「仕事休めないんですけど、休日に打ってもらうことはできないんでしょうか?」
「施設に入所している親ですけど、誰が会場につれていけばいいんですか?」
「P社じゃなくて、M社のワクチンを打ちたいんですけど、できますか?」
感染者がほぼ発生していない田舎にしてこの有様です
あくまで、予想ですけど・・・

様子見たいひとびと

「わしは高齢者で今度順番だって言われたんだすよ」
「そうですか、今確認しますね」
「いや、今はうちたくないんだがの・・」
「打たない、ですか」
「ほら、副反応だの言っとるから心配じゃで」
「そうですか、まあ、仕方ないですね」
「で、あとで考えなおしたら打てるんかの?」
「それは、スケジュールや配分が決まってますので、難しいと思いますよ」
「強制じゃないといいながら‘今日せい(今日打って)’じゃのう」

あてがはずれ、編

「今日は集団接種当番の日だね」
「緊張しますね、大変なんでしょうね」
そう言って当院の看護師・事務とで会場に到着
「なんだか駐車場も空いてますね」
「そうだね、だいじょうぶかな」
一時間に100人に接種し、6チームでこの週末7,000人に接種の予定ですが、問診にも時間がかかり、接種班は、てもちぶさた
お年寄りは送迎から、受付、移動など不安定要素が多く、計画通りには進まないんですよね

転載:月刊東洋療法 323号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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