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Dr.タコの外来小咄 (324号)

いよいよワクチン接種が始まりました、医療従事者が優先というので、会う人に聞かれます「先生はもう打ったんだすべ」タコは第一弾の選に漏れてまだ打っていません!現時点で第2弾の予定は未定です。副反応も騒がれるなか、全国民が悩ましい時期を過ごすことになりそうですが、忍の一字ですね。

 

(コロナ予想)接種証明書は何のため

とある国ではすでに接種した人に接種証明書を発行し、ないと公共施設が利用できない、飛行機にも乗れないとする動きです
予防効果100%でないとか異論はありますが、接種を奨励する意味でしょうか
しかし、感染者が人口の1%にも満たない日本では、健康で元気な方の動きすら制限されてしまいかねず、これが差別や錦の御紋とならぬことを祈りたい
「え~と接種証明書はお持ちですか?」
「いえ、持ってませんが」
「すいません、そういう方は当院ではお断りしているんです」
「え!!病院なのに」とならないと良いんですけど

(コロナ予想)自治体レースにしないでね

「本日、一番接種率が高いのは○○県□□市で64%です」
毎朝ニュースで流れるようになりました
自治体の役所には連日苦情の電話が
「なんで、うちらは接種が進まんのじゃ」
「また流行したらどうするんですか、責任取れるんですか?」
などなど、世界的には奇跡的に回避できているこの国で
あえて言いたい、メディアはもう少し賢くなれないものか

(コロナ予想)君はうつのかい?

「君は医療従事者だから、優先接種の対象なんだろ、いいよな」
「コロナ患者に接しない医療者は後回しにしろって言う人もいるけどね」
「それほど前線が迫ってるように感じないからね、日本は」
「それにしてはエボラ出血熱が身近に迫ってるかのような煽り方ではある」
「ところで、きみはもちろん打つんだろう」
「打たなきゃ示しがつかないじゃないか」
「なんだか気乗りしない言い方だね」
「ぶっちゃけ優先接種といえばいいけど、人間モルモットでもあるわけで」
「ははは、やはりそう思うのかい」
最新とはいえ未知の手法のワクチンだからね

(コロナ予想)微小生物に社会が分断されませんように

「どうしてこの街にはワクチンが入ってこないんですか」
「ベッド数が世界一なのに、医療崩壊するって軟弱すぎません?」
「あなた、みんな我慢してるのになんで旅行したり会食してるの」
2020年の日本の超過死亡数(平年の死者数をもとにした予想死者数より多い場合で、パンデミックの影響の死者数を推定する)は、心疾患・脳血管障害・ガンも含め、世界でも珍しく減っています
ムードやメディアに流されず、情報を冷静に評価して皆仲良く暮らしたいと願うタコなのです

転載:月刊東洋療法 324号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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