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Dr.タコの外来小咄 (329号)

農家の方なんかは夏と冬で体重が5キロも増減します、炎天下の野良仕事がきついということで、高齢者も2-3キロ減ると熱中症の可能性が高くなります。冷房つけてない方も多く、自覚症状に乏しい。コロナ禍のストレスも同じで徐々にメンタルに効いてきます。適度な運動とストレス発散をお忘れなく!

 

熱中症との戦い

この夏は猛暑日が一週間近く続いています
畑や自宅で倒れて救急搬送される方が続出
「うちは古くてクーラーつけられないって断られました」
「冷房あるけどとうさん(夫)がいやだって言うからつけてないです」
「僕は身体鍛えてるから熱中症とは縁がないです」
「夏休みで毎日体育館で部活で大汗かいてます」
「足腰鍛えなくてはって今朝も山に登ってきました」
皆さん熱中症で点滴した方々です、一線越えると救命できない深刻な病気
暑さ以外に、沢山敵がいることがわかりました

認知症外来のむずかしさ

当院は内科・小児科を標榜していますが、赤ちゃんには苦労します。なにせどこがどう具合が悪いと言ってくれません!
じつは認知症気味の高齢者も似た事情です
「どうしましたか?」「なんともねーな」
「おじいちゃん、えらいしんどいって言ってたじゃない!もう」
「最近食べなくなって」「ちゃんと食べとる!」
「まあまあ」で、肺炎だったりします、ふ~

そんなのアリ!?

「ニュースで話題になったけど、芸大生が作った時計が」
「どういうのだい」
「沢山の木でできた歯車やら滑車が巧みに動いて、時を刻むんだ、真ん中にある白板の文字を一分ごとに書き換えていくのさ」
「書き換える?」
「03:03が消されてその上にアームが03:04と書く」
「へー、なんだかすごいな」
「すごいだろ、人がついてないとうまく動かないらしいが」
「いま目の前にいるこのアリンコ、こんな小さいのに細い手足を動かして一人で歩き回ってえさを運べる、こっちの方がすごくないか?」
「だって生き物だもの、時計は人が作ったわけで」
「ひとはいままで生きた細胞の一つも作れてないんだからね」

三人のおばあちゃん

ワクチン接種の会場にて、看護婦が案内しています
「この椅子に座ってお名前呼ばれるまでお待ち下さい」
「では、どなたからでもいいですよ、どうぞ」
「じゃあ、おばあちゃんからいって」との声
入って来たのは背中がくの字になって杖をついてる女性
「はいちょっと痛いですよ、終了です、次の方~」
「あいよ、わたしかね」おばあさまですけど、失礼
「はいチクっとしますよ、結構です、次の方~」
どう見てもおばあちゃんですけど、問診票の年齢を見て納得
92歳と、86歳と、74歳のご同行でした、う~ん

転載:月刊東洋療法 329号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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